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2016年10月21日

  • [中部]

富山県高岡市の「福岡つくりもんまつり」に今年も行ってきました。

毎年恒例、高岡市「福岡町つくりもんまつり」に今年も行ってきました。

サントリー文化財団ホームページ 

https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/2006c1.html


高岡市ホームページ

http://www.city.takaoka.toyama.jp/f-keizai/tukurimon2016.html

「つくりもん」とは、野菜を中心に、果物や草木などを用い、地元の風物や時節の話題をテーマにした見立て細工のことです。五穀豊穣に感謝するために300年以上も前に始まった祭りで、毎年9月23日、24日の2日間に実施しています。2006年にサントリー地域文化賞を受賞したのを機に、「サントリー賞」を設定してくださり、今年はサントリー酒類北陸支店長と二人で審査のために23日に訪問しました。当日は小雨のふるあいにくの天気ではありましたが、福岡町全体に展示された36の作品全てを約2時間半かけて全て見て周り、審査を行ってきました。
今年の作品の一部を紹介いたします。

今年の優勝作品、新栄町自治会の「新栄町 歌舞伎講演」。歌舞伎の舞台を見事に作り上げ、サントリー賞とのダブル受賞となりました。


もう一つの優勝作品は末広町自治会の「末広蘭綾王」。3メートル級の大きな作品は見ていて圧倒されました。


橋上町自治会の「花電車」。野菜で作ったとは思えない完成度の高い作品に、見学者からも驚きの声が上がっていました。


堀川町自治会の「閻魔大王」。うしろの蝋燭は長ネギと唐辛子を使ってぞれぞれ自治会内の家庭で作成し、持ち込まれたものとの事。堀川町では自治会全家族が参加し作品を作っています。


毎年、その時期のタイムリーな作品が出展されることが多いので、今年は8月に開催されたオリンピック関連の作品が多く出ておりました。


卓球銅メダルの福原愛選手をモチーフにした旭町自治会の「おめでとう愛ちゃん」。蓮根、大根、人参を輪切りにして壁や卓球台を作っています。


地元出身のレスリング登坂絵莉選手をモチーフにした北陸銀行福岡支店の「金メダル獲得 登坂絵莉選手」。ピーマンと長ネギで作った金メダルが首からかかっています。


2020年の東京オリンピックをテーマにした旭町自治会の「おもてなしTOKYO」。唐辛子の東京タワー、大根のスカイツリー、長ネギと茄子の富士山。どれもお見事です。


福岡小学校3年生が製作した「みんな集まれ!福岡っ子オリンピック」。たくさんの作品が展示されていて、見事にサントリー賞を獲得しました。


また、今年は熊本地震へのエールを込めて、熊本関連の作品も多く見られました。

西町自治会の「がんばれ熊本!加藤清正の虎退治」。躍動感あふれる作品は今にも動きだしそうです。


高岡向陵高校の「復興 熊本県頑張れ」。くまもんと熊本城を作り、熊本を応援する作品となっていました。


材料に本物の野菜を使用しているので制作期間は1週間程度しかありません。つくる前の想像力と実際つくり始めてからの柔軟な対応力がないとこれほどの作品は出来ないと思いました。まさに皆さん「つくりもんのプロ」。どの作品にも創意工夫が施されており、驚き連続の2時間半でした。
「これからはスーパーで見る野菜の見方が変わるかも」
そんな気分になるとても面白いお祭りでした。
来年も毎年9月23日、24日に開催されますので、是非足を運んでみてください。

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投稿者(藤)

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