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2019年06月06日

学芸ライヴ(東京)vol.1「『語る』ということ、『わかる』ということ-言語・AI×数学-」を開催

サントリー文化財団設立40周年イベント学芸ライヴ(東京)vol.1「『語る』ということ、『わかる』ということ-言語・AI×数学-」を開催しました。


(左から)玄田有史先生、川添愛先生、森田真生先生

2月1日に40周年を迎えたサントリー文化財団では、「〈知〉をつなぐ、〈知〉をひらく、〈知〉をたのしむ」という新たなコンセプトのもと、周年記念イベントを順次展開しています。そのひとつである学芸ライヴは、「予定調和のない対話から生まれる思いがけない知をぜひ生で楽しんでいただきたい」との想いからはじまったものです。東京では玄田有史氏(東京大学社会科学研究所教授)がファシリテーターを務め、春と秋の2回行う予定です。

5月24日(金)開催の第1回目は「『語る』ということ、『わかる』ということ」をテーマに作家・言語学者の川添愛氏と独立研究者の森田真生氏をお迎えしました。



言語と数学は一見異なる分野ですが、「言語学は計算の概念に基づいて人間の言葉を説明していくもの」、「計算の言葉は日常の言葉のなかでもっとも支配的な言葉」とのお話があった通り、実は密接に関わりあうものです。Thomas Kasulis氏のIntimacy or Integrityに関する話題提供から、おふたりの会話が思いがけず重なり合い、どんどんシンクロしていく様子はまさにライブならでは。知的臨場感に会場全体が引き込まれる時間となりました
(※インティマシーは親密さ/ほのめかすこと/自分のこととして、インテグリティーは誠実であること/忠実であること/状況に左右されないものなどと訳されます)


また、「科学の発展への貢献とは別に、インテグリティーは個人の幸せにはどう繋がるのか」、「辛い時の助けとなる知識とはなにか」といった"生きることを優しくする"視点が語りの随所に光る川添先生、「計算は詩的な体験をしばしば生み出す」、「偶然を必然化させていくことが学習だが、必然から偶然への転落が学びの驚きであり、感動である」など思いもよらない言葉を聞かせてくださる森田先生、そして絶妙なリードと例え話で終始会場を和やかな雰囲気にしてくださった玄田先生。皆さんのやりとりに刺激されて会場から質問も多く寄せられ、なにか自身の考えを巡らさずにはいられないひと時でもありました。

当日の内容を交えたエッセイは追ってWEBアステイオンにて公開予定です。

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投稿者(栗)

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