- 地域文化ナビ
2013年10月22日
- [中部]
住民みんなが芸術家! 福岡町つくりもんまつり(1)
伏木(ふしき)相撲愛好會を訪ねた翌日、9月23日、同じ富山県高岡市の福岡町で開催される「つくりもんまつり」に行きました。
福岡小学校の子どもたちの作品
◆サントリー地域文化賞受賞者プロフィール
https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/2006c1.html
「つくりもん」とは、野菜を中心に、果物や草木なども用い、地元の風物や時節の話題をテーマにした見立て細工のことです。
五穀豊穣に感謝するために300年以上も前に始まった祭りだといわれています。
町内会ごと、学校や職場グループ、婦人会などが思い思いの作品を製作し、町内各地に展示。
それをひとつずつ見て回るのが楽しみのお祭りで、当日は様々なイベントも開催され、屋台も出て、近年では10万人を超す人出で賑わいます。
この「つくりもんまつり」が2006年にサントリー地域文化賞を受賞。
その時、賞金の半分を使って、「サントリー賞」を創設してくださいました。
2015年までの10年間、毎年2件ずつ、ユニークでユーモアあふれる作品を顕彰するこの賞、審査員は弊財団の事務局または北陸支店などのサントリー社員が務めさせていただいています。
今回は、その重要な任務を帯びての訪問です。
つくりもんを展示してある場所を記した地図を片手に3時間あまりかかって、桜並木の川沿い、入り組んだ路地を歩き、一点一点作品を見て回りました。
いやはや、野菜の形をじっくり見て、そこから湧いたインスピレーションで何かを作り上げていく、福岡町の皆さんの想像力と創造力にびっくりしました。
小学生からお年寄りまで、住民みんなが芸術家なんですね。
とにもかくにも、作品をご覧ください!
サントリー賞に選んだ「おばけ大蔵町へ集う」(大蔵町自治会)
ひとつひとつのおばけの細部にご注目!
同じくサントリー賞の「〝絆〟 春よ こ~い」(福岡地区婦人会)
童謡「春よ来い」がモチーフ(写真は一部)。
とんがらしの赤い鼻緒がなんともいえません。
(2) へ続く