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2015年04月30日

  • [九州・沖縄]

中国人留学生たちと訪ねた 清和文楽館

中国人留学生の皆さんとの熊本2日目です。

この日のメイン・イベントは、熊本県山都町の清和文楽館の訪問です。



サントリー地域文化賞受賞者プロフィール

https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/2001ko1.html


清和文楽館公式ホームページ

http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/


当日の朝、留学生の皆さんとまず熊本城を訪ねました。

熊本に行くと、必ずのように聞かれます。

「熊本城にはもういかれましたか?」と。

築城の名手、加藤清正が築いた日本三名城のひとつ、

熊本城は県民の皆さんの誇りなのですね。



あいにくの雨でしたが、熊本城おもてなし武将隊がお出迎え。

最近、各地のお城で見かけますね。

熊本城のイケメン武将に女子たちはキャイキャイ大喜び。


「清正流(せいしょうりゅう)」と呼ばれる美しい石垣は往時のままですが、

お城自体は大半が西南戦争の折に焼失。

何度かの本格的な復元工事によって現在の勇姿を取り戻しました。

ランチは本丸御殿内で供される「本丸御膳」。

熊本藩の飲食物製法書に従って料理を再現したものだそうです。

            手の込んだ料理に素晴らしい器、これはお値打ちです!

お食事の後は、一路、清和文楽の里へ。

バスに乗ること1時間半、九州のほぼ真ん中、

旧・清和村(せいわそん、現・山都町)にある清和文楽館に到着しました。

清和文楽館。正面は受付と事務所、裏手に人形劇専用劇場があり、円形の建物は資料館。

清和文楽は、江戸期から伝わる伝統芸能です。

大正期に入って一時活動が中断されたのですが、

昭和天皇の即位を祝う大典をきっかけに復活しました。

1992年には村特産の杉材をふんだんに使った

文楽専用の「清和文楽館」を開設し、主に農業を営む保存会のメンバーが、

仕事の合間を縫って文楽を上演しています。

2000年には、熊本県ゆかりのラフカディオ・ハーンの名作「むじな」を

文楽に仕立てたオジリナルの新作をひっさげ、

ハーンの故郷アイルランドでの公演を行っています。

私たちもさっそく、文楽のミニ公演を鑑賞。

公演の後には、太夫さんから文楽について丁寧なご説明を頂きました。


写真の太夫さん(左)と人形遣いさんは、

この文楽館を管理・運営する一般財団法人清和文楽の里協会の職員さん。

同じくサントリー地域文化賞を受賞されている淡路人形座で修行を積み、

文楽館に常駐されています。

淡路人形座: https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/1997kk1.html

現在、後輩二人も淡路人形座に派遣されているそうで、後継者の育成は万全!


お話しの後は、お人形さんとの触れ合いのタイムです。

こちらの人形遣いさんは、保存会会員の地元農家のお母さん。

人形と握手させてもらったり、人形を操らせていただいたり。

日本の伝統的な3人遣いの人形に初めて接し、皆さん大喜びでした。

文楽を上演するホールの奥には資料館もあります。

清和に伝わる様々な人形が展示され、映像資料も楽しめます。


清和文楽の里協会では、文楽館のお隣の物産館も運営しています。

ここからの収入が地域の伝統文化である文楽を、

自立的、継続的に守り続けていくことに役立っているのです。


清和文楽館と物産館で楽しい時間を過ごした後、

熊本空港に向かう私たちのバスを、清和文楽の里協会の皆さんが見送ってくださいました。


皆さん、ありがとうございました!

今度は、ミニ公演じゃなくて、本公演のときにぜひ見に行きたいです。

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投稿者(島)

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