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2015年10月21日
第37回サントリー地域文化賞贈呈式・記念パーティ開催
9月30日(水)、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて第37回サントリー地域文化賞贈呈式・記念パーティを開催し、各界から約400名のお客様にお越しいただきました。
前列は鳥井理事長(中央)と受賞者代表者の皆さん。
後列は選考委員。左から佐々木幹郎氏(詩人)、石毛直道氏(国立民族学博物館名誉教授)、御厨貴氏(東京大学名誉教授)、藤森照信氏(東京大学名誉教授)、飯尾潤氏(政策研究大学院大学教授)。
今年度の受賞者は以下の通りです。
リンク先から、それぞれの活動動画も(各2分程度)ぜひご覧ください。
◆「『君の椅子』プロジェクト」(北海道上川地域)
地元の材と技術を用い、子どもの誕生を祝う椅子を贈る
◆「田舎館村 田んぼアート」(青森県田舎館村)
稲で大地に壮大な絵を描く"田んぼアート"発祥の地
◆「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」(群馬県)
世界に誇るべき絹産業遺産の価値を広く内外に普及啓発
◆「飯南町注連縄企業組合」(島根県飯南町)
大しめ縄づくりの技を保存継承し、地域活性化に活用
◆「歴史と文化のガーデンアイランド 下蒲刈島」(広島県呉市)
住民皆が参画する、歴史と文化の薫り高い島づくり
今年の贈呈式は華やかな金管楽器の演奏で開会!
今年の受賞者「歴史と文化のガーデンアイランド 下蒲刈島」とご縁のあるNHK交響楽団のメンバーを中心とするスペシャルユニット。
会場には、今年の受賞者にちなんだお料理やご当地の食材を使ったメニューがならびます。
しめ縄の形を模した「しめ縄パン」!
田舎館村のお米「つがるロマン」の塩むすび。お米そのものの美味しさを味わえます。
賞の贈呈後は、各活動を映像でご紹介し、それぞれの代表にご挨拶をしていただきました。
子どもの誕生を祝う地域にしたいと始まった「『君の椅子』プロジェクト」。
小さな椅子には、「生まれてきてくれてありがとう」の思いがこめられています。
稲作は古代から続く地域の誇りと語る「田舎館村 田んぼアート」代表の鈴木氏。
田んぼアートも、村の歴史に刻まれる偉業です!
群馬県では富岡製糸場の世界遺産登録を機に、県民が地域への誇りと自信を持ちつつあるとのこと。
受賞を機に、伝道師たちのさらなる活躍が期待されます。
晩酌はサントリービールで!と盛り上げてくださった「飯南町注連縄企業組合」の石橋代表。
飯南町は今しめ縄で活気付いているそうです。
歴史と文化の掘りおこし、美しい景観作りなど、多彩な活動が魅力の下蒲刈島。
なんといっても一番は朝鮮通信使をも驚かせたもてなしの精神です。
受賞者の皆さんの力強いスピーチを受けて、日本の成長戦略は経済だけでなく文化の力、地域の力がなければ達成できないと鳥井理事長も熱く語りました。
受賞者の皆さんに共通するのはとにかく活動を楽しんでいること!と飯尾選考委員。
地域文化がさらに日本を盛り上げることを願って「乾杯!!」
全国で地域文化活動を行う方々をはじめ、経済界、文化人、報道関係など多くの方にお越しいただきました。
1979年から贈呈してきたサントリー地域文化賞ですが、来年にはついに200件目の受賞者が誕生します。
地方創生の名のもとに、地域への注目が高まっていますが
日本全国の地域文化活動がさらに輝けるよう、サントリー文化財団はこれからも応援を続けます。