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2016年09月09日
- [中部]
いいだ人形劇フェスタ2016
長野県飯田市で開催された「いいだ人形劇フェスタ2016」に行ってきました。
https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/1988c1.html
http://www.iida-puppet.com/index.html
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1979年に始まった前身の「人形劇カーニバル飯田」から数えて、
同フェスタは今年で38回目。
全国さらには世界から、プロとアマチュアの人形劇が集まる
日本最大の人形劇の祭典です。
各国の伝統的な人形劇から現代的なものまで、幼児向けから大人向けまで、
様々な人形劇が8月2日から7日(日)まで、6日間にわたって上演されます。
市内約120ヶ所で500ステージもの公演が行われます。
このフェスティバルを運営し、支えているのは、飯田市民です。
年間を通じてフェスティバルの企画を練り、準備をする本部実行委員と、
各地区での公演のために、期間が近づくと結成される地区実行委員、
期間中だけでお手伝いをする市民を合わせると、
市民ボランティアの数は、2千人以上。
中でも、本部実行委員会が行う様々な公演やイベントを支える
ボランティア・スタッフで、最も多いのは中学生だというから驚きです!
飯田で上演される500近いステージのうち、有料公演は1割ちょっと。
700円でワッペンを買えば、ほとんどの公演を無料で見ることができます。
この間までワッペンつけて人形劇を見ていた子どもたちが、
中学生になると、大勢ボランティアとしてお手伝いしているなんて、
とても素敵なお話だなーと思いました。
私もさっそくワッペンを買って、人形劇を観に行きました。
文化会館の外では、人形劇フェスタのイメージ・キャラクター「ぽぉ」が、
大勢の子どもたちに取り囲まれていました。
誕生したのは2008年。
フェスタのゆるキャラ「ぽぉ」は、すっかり地域の人気者です。
全国から集まった人形劇関係者やファンの人たちを、
あたたかく迎える「ウェルカム人形展」が、あちらこちらで見かけられます。![]()
まずは、お気に入りの人形劇団「田辺」。
お世話をする人形劇団の人たちの気持ちが分かるためには、
自分たちも人形劇をしなければと、
実行委員の人たちが立ち上げた劇団です。
会場のライブ・バーは大入り満員。
自分の本当の名前を尋ねた相手が次々に暗殺されてしまうという、
代表作のナンセンス・ミステリー(?)「赤頭巾ちゃん」をはじめ、
奇想天外、抱腹絶倒のステージに会場は爆笑の渦に包まれました。![]()
そして、夕食の後は、2017年の完成を目指して3年計画で制作をすすめている
巨大人形プロジェクト「さんしょううお」のデモ・パフォーマンス。
チェコと日本で活躍している人形劇作家・沢則行氏の監督の下、
操り手、ダンサーやスタッフを地元で募集して制作しています。![]()
写真では暗くてよく見えないのですが、最上段に据えられている
巨大人形は縦横数メートル。
高校生を中心とした操り手たちが息を合わせて操作しています。
この作品が完成して、その後もずっと上演され続けたら、
飯田の新しい伝統芸能になるかもしれない。
そんな思いを抱きながら会場を後にしました。
午後9時半からは、飲食街の中のポケットパークで行われた
「町なかの農村舞台」を観にいきました。
周辺のお店や屋台で、ビールや餃子、フランクフルト、おつまみを買い、
星空の下、人形劇を楽しみます。
日中の暑さとはうって変わり、涼しい風も吹き始め、気分は最高!![]()
ピン芸人とでも言うのでしょうか。
一人で操る人形劇が次々に上演され、人形劇仲間の声援が飛び交います。
途中で激しい通り雨が降り、ずぶ濡れになりましたが、
観劇に来ていらっしゃった飯田市長夫妻をはじめ、
お客さんは誰も帰らずに最後まで観劇を続け、10時半過ぎに終了。
どっぷりと人形劇漬けだった私の1日も終わりました。
2018年には、いいだ人形劇フェスタは第40回を迎えます。
人形劇を支援している世界の町の首長さんが集まり、
情報交換と交流を図るほか、
世界人形劇フェスティバルも予定されているそうです。
ぜひ、行ってみたいな。

