- 地域文化ナビ
2017年03月16日
- [東北]
「コスキン・エン・ハポン」が
国際交流基金地球市民賞を受賞されました!
福島県川俣町で開催されている日本最大のフォルクローレの祭典
「コスキン・エン・ハポン」の開催事務局「ノルテ・ハポン」が
2016年度の国際交流基金地球市民賞を受賞。
2月28日(金)に東京で開催された授賞式に出席しました。代表の齋藤寛幸さん(中央)と事務局の若林美津子さん(右)
「コスキン・エン・ハポン」は中南米音楽、フォルクローレの本場である
アルゼンチンのコスキン市で毎年開催されている世界的な音楽祭
「コスキン祭」の日本版として1975年に川俣町でスタートしました。
第1回めは13組の参加者で1日だけだった開催日も、
今では3日間になり、180組もが参加するほどに発展。
1997年から小学校の授業でケーナ(民族楽器の竹笛)を教え始め、
前夜祭のパレードには色ととりどりの中南米の民族衣装に身を包んだ
千人を超える住民が参加しています。
選評では41年の歴史の中でフォルクローレが地域の文化として定着し、
町をあげて異文化を受容し、交流してきたことが高く評価されました。
受賞者挨拶で齋藤さんは、始まった当初は町の人たちから白い眼で見られ、
小学校では、当日、会場に近づかないようにという校内放送が流れた
というエピソードを披露。
「Think Globally, Act Locally」で頑張ってきたおかげで、
今ではフォルクローレを通じて、町が一体となり、
日本中、世界中と繋がっていると力強く話されました。左から、舟本さん、長門さん、齋藤さん、橋本さん、此尾さん。
授賞式に続いてのパーティには、サントリー地域文化賞受賞者で
富山県富山市の「劇団 文芸座」の舟本幸人さん、
栃木県宇都宮市「いっくら国際文化交流会」の長門芳子さん、
富山県南砺(なんと)市「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」の橋本正俊さん、
同じく南砺市「いなみ国際木彫刻キャンプ」の此尾治和さんが
来ていらっしゃって、思わぬ再会に嬉しい驚きがありました。
以前もご紹介しましたが、サントリー地域文化賞と地球市民賞の
W受賞をされている団体は、コスキン・エン・ハポンで16団体目。
国際交流基金さんが授賞式の翌日、これまでの受賞者を集めて、
ワークショップを行うことになっているので、
前日から東京入りした方たちが授賞式に出席されていたのでした。
パーティの途中、「コスキン・エン・ハポン」から日本代表として、
本場の「コスキン祭」に出場した人たちによる
フォルクローレの演奏と民族舞踊の披露もありました。
会場には長年「コスキン・エン・ハポン」を支えてきた
地元川俣町や福島県以外の仲間たちもたくさん集まって、
受賞の喜びを分かち合っていらっしゃったのでした。