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2017年10月18日
- [東北]
「地域文化の未来を考える研究会」IN福島②
「童劇プーポ」に聞く
「地域文化の未来を考える研究会」の2日目は、会津若松市に向かいました。
今年60周年を迎えた「童劇プーポ」の皆さんにお話を伺うためです。
お邪魔したのは、練習場・大道具製作所を兼ねたプーポ会館。
1973年に市民からのカンパで建設されたものです。
壁にはずらっと、過去の公演のチラシが張り出されていて壮観。
5周年ごとに記念誌も作成しています。
プーポの活動に捧げてきた
自らの人生の証にもなる」
とおっしゃるのは、劇団歴52年、
演出もこなす本田節子さん。
小さい頃からプーポにあこがれて、
高校入学と同時に入団したそうです。
最盛期には40人以上の劇団員を抱えていたプーポですが、現在は16人。
メンバーの高齢化も大きな課題となっています。
その背景には、今の若い人たちが経済的にも時間的にもゆとりがないこと、
高校が、学外の活動に生徒が参加するのを嫌がること、
小学校が週休2日制になり、授業時間が短くなり、
まっさきに芸術鑑賞事業が削れらたことなどがあるそうです。
そんな中でも、
「子どもたちにいいお芝居を見せる
ためには、見せっぱなしでは駄目。
毎回、終演後にお客様と交流会を開き、
意見を聴く」と話してくださったのは、
副会長で小学校の先生だった
つまらないとすぐに飽きて騒ぎ出す。
子ども達の目を舞台にひきつけるには、
始まってから7~8分が勝負!」
と話してくださったのは、
劇団歴55年の関孝一さん。
劇団歴57年と最も長い
神田勤さんは、
「人数が少ないからと言って、
それでできる芝居だけをしていては
先細りになるばかり。
やりたい芝居があれば、それができる
ように努力しなければ、先はない。
冒険できるというのは、アマチュアの最大の強み!」
と熱く語ってくださいました。
知恵と団結力でこれまでも多くの苦労を乗り越え、長い歴史を誇る童劇プーポ。
皆さん、まだまだお若い。
孫の世代の若者もひっぱりこんで、これからも子どもたちのために、
素晴らしいお芝居づくりに励んでください。