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2017年11月21日

「アステイオン創刊30周年記念フォーラム」を開催

サントリー文化財団が年二回発行している『アステイオン』の30周年を記念し、11月17日(金)東京・経団連会館にてフォーラムを開催しました。

15日のブログでもご紹介した通り、『アステイオン』は昨年創刊30周年を迎え、今秋にはCCCメディアハウスより『アステイオン創刊30周年ベスト論文選』が発売されました。31年目を歩み出し、40年、50年と長く続く雑誌でありたいとの想いを改めて持っています。

今回は1986年の創刊当時から現在までを振り返り、論壇誌がこれから果たしうる役割について考える場になればと、「時代を論じて――鋭く感じ、柔らかく考える」をテーマに、アステイオン編集委員会委員長 田所昌幸先生(慶應義塾大学)の司会進行でお届けしました。


第一部の基調講演では、創刊号より幾度にわたりご寄稿いただいている政治学者 五百旗頭真先生(熊本県立大学理事長)に「冷戦後の世界と平成」と題し、冷戦、昭和の終焉から今日に至るまでの世界と日本の潮流を実に大きな視点からご検討いただきました。



第二部では、サントリー学芸賞受賞者でもある片山杜秀先生(慶應義塾大学教授)と東浩紀先生(批評家・作家)をお迎えしてのトークセッション「これからの『論壇』」をおこない、田所先生からの問い「ポスト冷戦時代からの『アステイオン』の立ち位置」、「ポピュリズムの対義語」、「世代論からみた日本の知的状況」、「広い意味での知的インフラの存在意義」などについて、刺激的で活発な意見交換をしていただきました。





(※当日の内容は後日WEBアステイオンにて公開予定です。)


参加してくださった60名近い研究者、新聞・出版関係者からは様々な反響をいただき、『アステイオン』に携わる我々にとっても多くのご示唆をいただける大切な時間となりました。

トークセッションでキーワードとなった「中道で柔らかい議論ができる場」、「数万・数千人規模の"小さな公共圏"として啓蒙活動をおこなえる媒体」としての『アステイオン』にこれからもご関心をお寄せいただければ幸いです。


<オフショット>
一枚目:「新世界無秩序論を超えて」をご寄稿いただいた31号を手に笑顔の五百旗頭先生
二枚目:「ポストモダン再考」をご寄稿いただいた54号を照れながらお持ちくださった東先生
(※いずれの論考も『アステイオン創刊30周年論文選』におさめられています)

三枚目:創刊から『アステイオン』に長年携わられた山崎正和先生も聴講にお越しくださいました


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投稿者(栗)

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