• 事務局通信

2017年12月22日

「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」中間報告会を開催

12月18日(月)、東京・如水会館にて「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」の中間報告会を開催しました。



若手研究者のためのチャレンジ研究助成」は、狭い専門分野に留まらず、斬新な発想で大きな展望を持った研究に取り組む若手研究者を応援したいとの想いから行っている公募の研究助成プログラムです。毎年、優れた15件前後の研究に対し、100万円を上限に申請満額の助成を行い、一年間各々で研究を進めていただいています。

今回はその中間報告と位置づけ、現在助成中の2016年度採択者の皆さん(助成期間:2017年4月~2018年3月)に国内外からお集まりいただき、研究内容についてのご報告をお願いしました。



本報告会の最大の特徴は、その内容の幅広さです。
今年度もマヤ文明から現代グローバル法秩序まで、時代も分野も多岐にわたりましたが、その多様さを逆手に取り、学会のようなテクニカルなものではなく、研究内容の面白さや魅力を、他分野の聴衆相手に10分と限られた時間のなかで最大限アピールしていただきました。

熱のこもった報告を受けたコメンテーターの先生方からは、学問的な鋭い質問はもちろん、「一度きりの研究人生、どうして自分がこの研究に取組むのか、ということはやはり大切」、「学術の言葉と一般の人にもわかるような言葉のバイリンガルであってほしい」、「全体を見渡した上で、自分の研究の位置はここなんですよ、という見せ方、ほのめかし方も大事にしてほしい」といった気持ちのこもった、研究者の先輩としての言葉も聞かれました。





報告会終了後は、オブザーバーとして来てくださった新聞出版関係者の皆さんも交えての懇親会を開催。
「編集者の方がこういった場にいらっしゃるのは初めて」と仰る方もおられ、報告者、コメンテーター、編集者と様々な組み合わせで楽しそうにお話しをされている姿があちこちで見受けられました。







本年度も盛況のうちに幕をとじた報告会。報告者の皆さんからは、「研究とは何なのか、より大きな視点で自分の研究について考えるきっかけとなった」、「他分野の方との交流で新鮮な驚きや発見が多かった」、「同世代の研究者の頑張りは刺激になった」といった声をお寄せいただきました。

サントリー文化財団ではこうした交流の場を大切にしながら、これからも若手研究者の皆さんをサポートできればと思っています。


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投稿者(栗)

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