- 40周年
- 事務局通信
2019年02月13日
おかげさまで40周年!
インタビュー編
「サントリー文化財団設立40周年事業説明会」の終了後、
出席者の皆様との懇談会を開催。
お集まり頂いたメディア関係者、財団の役員・選考委員の皆さんに、
インタビューを敢行しました。
2005年にサントリー学芸賞を受賞され、2013年から同賞「政治・経済部門」
選考委員をお願いしている大阪大学教授の大竹文雄先生。
第1回の国際シンポジウムを開催したでしょ。
クロード・レヴィ=ストロースやダニエル・ベルのようなすごい学者を呼んで。
当時、大学の学部生だった僕は、葉書で応募して、
京都からここまで聞きに来たんです。
その後、自分がサントリー文化財団とこんな風にお付き合い
することになってとても感慨深いです。
今日の財団紹介の動画を見ていて思ったのですが、
当時の財団創立メンバーは40歳そこそこで、みんなとても若いのに驚きました。
これからの財団も若手をどんどん育てて、若返らないといけませんね。
そのために、50代の僕らももうちょっとだけ頑張らないと。
同じく2012年にサントリー学芸賞を受賞し、2017年から「政治・経済部門」の
選考委員をして頂いている京都大学教授の待鳥聡史先生。
さきほど、鷲田先生もおっしゃっていましたが、今、学問の世界が狭く、
深く、縦割りになっているなか、サントリー文化財団がそれを開くお仕事を
40年間ずっと続けてきたということに、とても感銘を受けました。
これからはもっともっとこういう仕事が大切になってくると思います。
私自身も財団の仕事を通じて、普通なら知り合えないような、
違う専門分野や大学の多くの方と出会えました。
50周年に向けて、私も、できることはお手伝いさせて
頂きたいと思っています。
共同通信社大阪支社文化部記者の加藤朗さん。
今回の40周年事業のひとつとして、サントリー学芸賞の選評集を、
インターネット上でダウンロードできるようにされたことは、
とても素晴らしいと思いました。
サントリー文化財団の贈呈式やフォーラムなどに参加して、
以前からずっと思っていたのですが、限られた人しか参加できないのは、
とてももったいないなと。
インターネットを利用して、もっともっと多くの人に<知>の楽しみを提供
してくださることを期待しています。
朝日新聞大阪本社編集委員の多賀谷克彦さん。
研究会やフォーラムに参加して、すごく刺激を受けました。
サントリーさんのようなオーナー系企業が、今、少なくなってきました。
サラリーマン経営者は、目に見える経営業績だけを求めて、
文化には投資をしなくなっています。
でもそれはちょっと違うと思うんです。
サントリーが40年間、文化支援を続けてきたことを、
市場や消費者はもっと評価しないといけないと思うのですが、
日本の消費社会は、まだそこまで成熟していないのでしょうね。
でも、サントリー文化財団は、特にこの大阪の地で、
これからもずっと頑張ってください。
1979年のサントリー文化財団設立当初から、選考委員、理事、
様々なシンポジウムのパネリスト、研究会の主査などをして頂いた
大阪大学名誉教授の森口親司先生。
サントリー文化財団が若かった1970年代から80年代、
もちろんその後もそうだけれど、
マルチディシプリナリーな関係で、様々な分野の人たちと出会い、
議論を交わし、大いに楽しませてもらったことに感謝しています。
これからもそういうサロン的な懇談の場で、
若い人たちが議論を楽しまれることを期待しています。
1998年にサントリー学芸賞を受賞され、2001年から「社会・風俗部門」の
選考委員をお願いしている同志社大学教授の佐伯順子先生。
学生時代に初めてサントリー学芸賞のパーティに連れて行ってもらって、
素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃるのにびっくりしながら、
いろいろお話しをさせて頂けて、とても嬉しかったのを覚えています。
その後、光栄なことに学芸賞の選考委員をさせて頂いて、
他の事業を担当されている先生方ともお会いできる、
様々な機会を作って頂いていることにもとても感謝しています。
これをずっと続けていらっしゃることも、今日、改めて
すごいなぁと思いました。
昔と比べると最近の受賞者の方はスピーチが物凄くお上手だと、
いつも感心しているのです。
研究もとてもご立派で、受賞者の方から、たくさんのことを学ばせて頂いて、
刺激を受けているんですよ。
1985年に学芸賞を受賞されて、1991年から2016年まで「政治・経済部門」
の選考委員、現在は財団理事をお願いしている兵庫県立大学理事長の
五百旗頭真先生。
財団でやっていた「アメリカ研究会」に呼んでくださったんですが、
仰ぎ見るような立派な先生方がきら星のごとくたくさん参加
されていて、すごいところだなとびっくりしたのを覚えています。
いま考えても、当時、研究会で議論されていたことは、その後のアメリカと
日本を考えるうえで重要なことばかりだったし、今でも通用する。
ああいう根幹的で普遍的で、本当に大事な事を議論する研究会は、
今後もずっと続けていって欲しいと思います。
1987年にサントリー学芸賞をご受賞、1993年から同賞の
「政治・経済部門」選考委員をしていただいている
大阪大学名誉教授の猪木武徳先生。
思いつきで何かを始めるというのは簡単だけれども、40年続けるというのは、
たいへんな意志力と熱意がなければできないことだと思います。
一口に40年と言っても、実際は驚くべきことなんですよ。
(今も隣の待鳥さんと楽しく歓談してたんだけれど、)
専門も年齢も違う人と仲間のように話ができる、
財団のこういう社交の場で、私は育てられてきたんだと思っています。
皆様、インタビューへのご協力、本当にありがとうございました!