• 事務局通信

2019年04月18日

「文系/理系」をテーマに「堂島サロン」を開催

3月27日(水)に「堂島サロン」を開催しました。
今回のゲストスピーカーは『文系と理系はなぜ分かれたのか』を出版された隠岐さや香さん(名古屋大学教授)。
ご自身は大学進学の際、文系/理系の選択に疑問を持ちながらも「文系」を選ばれて、科学史を専攻されたそうです。

ご講演のタイトルは「文系/理系:分断の歴史から考える現在」。
文系/理系の分け方には人種やジェンダーなどが関係し、序列化されていったのではないかというご著作を踏まえたお話から、日本のイノベーション政策における人文学の位置付けの変化など、これからの「文系/理系」のあり方についてまで、多様な論点を示してくださいました。


その後のディスカッションでは、科研費の科目の変化や、企業活動においては理系・文系どちらも必要という産業界の実感、理系の研究者の方から、「学術」においては課題を解決するのではなく見つけることが大事で、好奇心を醸成することが指導者の役割だというご意見など、内容は文系/理系を超えた学問のあり方にも及びました。

初めて会ったゲスト同士も、食事をとりながら話が弾むのが「堂島サロン」。分野の異なる様々な現場の話に、遅くまで盛り上がりました。

当日の詳しい議論は後日Webアステイオンにてご紹介します。
ぜひご覧下さい!

<「堂島サロン」とは>
サントリー文化財団では、「人文社会科学や大学、学問などについて自由に語り合うサロンのような場があれば」との想いから、2017年度より大阪・堂島にある財団にて年4回のペースで「堂島サロン」を開催しています。毎回、猪木武徳氏、宇野重規氏、大竹文雄氏、堂目卓生氏の4名の先生方からなるホストが、様々な分野からスピーカーおよびゲストをお迎えし、対話を重ねてきました。

<過去の内容をお読みいただけます>
◇「文脈を学ぶための出会ひの場としての大学」(田島正樹氏)
◇「大学改革と人文社会科学のゆくえ」(宇野重規氏、堂目卓生氏)
◇「教養と専門」(鷲田清一氏)
◇「関西の歴史学概観」(井上章一氏)
◇「Society5.0におけるデザイン力」(栄藤稔氏)
◇「科学ノムコウとコチラノ未来」(西村勇哉氏)

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投稿者(麻)

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