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- 事務局通信
2019年11月14日
設立40周年記念イベント「学芸ライヴ」を無事に終えました!
本年2月1日に迎えた40周年イヤーも後半戦へと突入しています。異なる専門分野のゲストをお迎えし、専門領域を超えて予定調和なしで話をくり広げていただく学芸ライヴは、大阪での第2回目を10月3日(木)、東京での第2回目を10月11日(金)に行い、予定していた全4回をすべて無事に終えました。
大阪では、ファシリテーターを務めてくださった大竹文雄氏(大阪大学大学院経済学研究科教授)と様々な分野の方々が今考えたいテーマについて議論する場にしようと、3名のゲストをお迎えしました。今回は宗教社会学者の稲場圭信氏(大阪大学大学院人間科学研究科教授)、労働法学者の大内伸哉氏(神戸大学大学院法学研究科教授)、文化人類学者の小川さやか氏(立命館大学先端総合学術研究科教授)という、「どんな話になるかまったく想像できなかった(参加者)」組み合わせです。
テーマは「これからの時代をどう生きるか」。どのようにも展開しうる大きなお題でしたが、宗教的な利他性、タンザニア人のその日暮らし生活、AI時代の労働・・・それぞれに方向性がありながらもゆるやかに共通している点も感じられ、自身の未来を考えるヒントを多くもらえる刺激的な時間でした。
●当日の様子はWEBエッセイにて紹介中です!東洋経済オンラインでの記事やダイジェスト動画も近日公開予定です。
東京のファシリテーターは玄田有史氏(東京大学社会科学研究所教授)。ラジオのような雰囲気を目指し、専門は違いながらも共通点がありそうな2名をゲストにお迎えすることにしました。今回は学部3年生で理系から文系へと転向され、障がいを通して人間の身体のあり方を研究されている伊藤亜紗氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)と、人間はなぜ絵を描くのかを研究するために理学部→医学研究科→美術研究科と進まれた齋藤亜矢氏(京都造形芸術大学文明哲学研究所准教授)です。
テーマは「「表現する」ということ、「伝える」ということ」。言葉を介さず伝わる(≠伝える)ことについて温かな雰囲気のもとトークが繰り広げられました。
●詳細は共同通信OVOにてご紹介いただいています!ぜひ当日の臨場感を体感ください。WEBエッセイも来月公開予定です。
学芸ライヴは、"学"が社会に伝わるには人の持つ"芸"の力が大切だという気持ちを出発点に、素晴らしい研究をされている先生方の生の声をお聴きしたいと企画したものです。日常生活のふとした瞬間に「そういえば学芸ライヴでこんな話があったな・・・」と思い出してもらえるような要素を、参加者の皆さんに持ち帰っていただけていれば嬉しく思います。