- 地域文化ナビ
2019年10月30日
- [北海道]
受賞後初開催「第32回 函館西部地区バル街」に参加しました!
食欲の秋、多くの街で「○○バル」「○○バル街」と呼ばれるイベントが開催されます。チケットと引き換えにドリンクとおつまみを味わい、数軒のお店をはしごして楽しむというものですが、その「元祖」として今年のサントリー地域文化賞を受賞された「函館西部地区バル街」が9月1日(日)に行われ、参加させていただきました。
◆「函館西部地区バル街」サントリー地域文化賞のプロフィール
https://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_cca/detail/2019_01.html
函館西部地区は和洋折衷の美しい建造物が多く残る地域。この街の美しさを地域の人々に再発見してもらいたい、という思いから「バル街」は始まったそうです。
まずは、事前に購入したチケットと参加店掲載マップを受け取りに、本部の設置された「まちづくりセンター」へ。隣の「アクロス十字街」では、実行委員会が無料で振舞うチーズや生ハムを求める人の長い列ができています。
受付のお二人。西部地区の街並みに似合うからと着物で参加する方も増えているとのことで、街のなかでも着物姿の方をよく見かけました。
本部では、全参加店の提供メニューが貼り出されています。これをチェックしたら、さあ、バル街へ!
それぞれのお店が、この日のために用意されたピンチョス(一口サイズのおつまみ)とドリンクを提供。
道南の江差町や青森県の弘前市など、函館西部地区バル街からノウハウを伝授されて始まったバル街からの出張出店もありました。親交が続いており、お互いのバル街を行き来されているそうです。
お店で隣り合わせになった人同士、あるいはマップを手にそぞろ歩くなかで出会った人同士、自然に「どこを回ってきたのですか?」という会話が生まれます。敢えてSNSでは各店のメニューを発信せず、マップと口コミを頼りに出会う楽しみ、「街角での社交」を味わって欲しいという実行委員会の仕掛けが生きています。
夜も更けて、「祝祭」のような一日もいよいよ終わり。灯りのともったお店を見ながら家路につくのもまた楽しい街歩きです。
気がつけば、坂道を上ったり下ったり、万歩計の歩数は1万6千歩!通りにゴミは見当たらず、西部地区の美しい街なみ、すれ違う人々の楽しそうな表情、お店の方々との会話を楽しむ一日となりました。
(左は「函館西部地区バル街」実行委員長の深谷宏治さん、右は青森県弘前市で料理を核とした街づくりを唱えている「レストラン山崎」の山崎隆さん)