• 事務局通信

2020年02月25日

研究助成「学問の未来を拓く」、「地域文化活動の継承と発展を考える」中間報告会を開催

2019年度 研究助成「学問の未来を拓く」、「地域文化活動の継承と発展を考える」の中間報告会を1月31日、2月5日、13日、17日、18日の5日間にわたり開催しました。


サントリー文化財団では1979年の財団創設時より、人文・社会科学分野における学際的で自由な研究グループへ助成を行ってきましたが(※)、昨今、研究の世界では短期的な成果が求められ、他分野にまたがる研究や普遍的なテーマへの取り組み、新しいテーマや手法へのチャレンジといった大胆な冒険がしにくくなっているという状況があります。こうした時代だからこそ、従来の研究や学問を問い直す知的冒険に満ちた研究や、地域に暮らす人々を生き生きとさせる文化活動のための研究を積極的に応援しようと、本年度よりプログラム改訂を行いました。(※2019年度までの助成件数は1103件、総額は13億円を超えます。)


今回の報告会では、冒険的で意欲ある研究をされている33組の採択グループにお集まりいただきました。10~15分と短い報告時間ではありましたが、課題を乗り越えようとする熱意ある研究紹介が続き、質疑応答では選考委員などから背中を押すような励ましや前向きなコメントが寄せられました。



また、学問的なバックグランドが異なる研究でも、例えば、市民参加型で社会運動史資料の収集・整理する方法を研究されているグループとオーラル・ヒストリーのアップデートを試みるグループとで共通の問題意識を持っていることがわかったり、不信学の創成を試みるグループ、e-スポーツ倫理構築を目指すグループ、音楽から人間の創造性について追究するグループとに通ずるチャレンジング性を感じられたりと、多様な研究グループが一堂に会する醍醐味も感じられる時間となりました。


2020年度の募集も開始しています。ぜひ知的好奇心にあふれたご申請をお待ちしています!

●研究助成「学問の未来を拓く」はこちら
●研究助成「地域文化活動の継承と発展を考える」はこちら


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投稿者(栗)

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