2021年３月９日、愛知県瀬戸市において、「せとひとめぐり」に第42回サントリー地域文化賞の正賞（盾）を贈呈しました。

「せとひとめぐり」は、参加者が瀬戸市内を自由に歩いて巡る"街歩き"企画で、2020年9月に初めて開催されました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、地元の大きなイベント「せともの祭」が中止になったことをうけて「なんとかしたい」と立ち上がった若者達の提案に、地元の窯元や老舗の商店、飲食店など27軒が参加しました。

クラウドファンディングでの資金集めやSNSを使ったリアルタイムの混雑状況発信等、IT技術を活用しながらも、様々な工夫で感染対策を施して"人と人が「リアル（対面）」で交流する"ことにこだわったこの企画は、コロナ禍における新たな地域文化活動のあり方を示したとして、10年ぶりに設けられた「特別賞」を受賞しました。

贈呈の場には、実行委員の5名全員が集合。代表者の南慎太郎さんは「このような賞を頂けるとは思っていなかったので、本当に嬉しい。これからも、自分達らしい方法で瀬戸の良さを感じられる活動を行っていきたい」と笑顔で話してくださいました。

若者達の地域に対する熱い思いと軽やかな発想から生まれた「せとひとめぐり」の取り組みは、全国各地で地域文化活動を担う皆様にとって、コロナ禍において活動を進める際のヒントになるのではないでしょうか。