• 事務局通信

2019年10月15日

「2020年代の日本と世界」の研究合宿を大阪で開催

2019年9月20日、東京オリンピック後、2020年以降の日本のあり方を考えるサントリー文化財団の調査研究プロジェクト「2020年代の日本と世界」の研究合宿を大阪で開催しました。



昨年の合宿では1970年にアジア発の万国博覧会が開かれた万博記念公園(大阪府吹田市)を訪問しましたが、今回は2025年の万博が開催される夢洲(大阪市此花区)を訪れました。



当日は、2025年日本国際博覧会協会の方から、万博誘致が実現に至るまでの活動や舞洲の現状、今後の予定などについてお話を伺いました。

現在の夢洲

夢洲は廃棄物や建設工事の残土のほか、河川や港湾の底の土砂や汚泥をさらう浚渫(しゅんせつ)作業で取り除いた土砂によって出来た埋め立て地だそうです。浚渫土砂の処理は現在も夢洲で続けられ、治水のための重要な役割を果たしています。埋め立て作業は2022年に終了しますが、土砂を処理した区画の一部は、万博開催時点でも水分を多く含むため、会場の一部は水面を残した「ウォーターワールド」として活用されるそうです。

2025nen

1970年の万博は、日本の高度経済成長を象徴するイベントとして、人々に大きなインパクトを与えました。しかし少子高齢化が進み、当時とは人口構成も社会構造も違う現在、どのような万博にすべきかについては、これから多くの知見と知恵が必要だということを実感しました。

* * *

引き続き開催した研究会では、牧原 出氏(東京大学教授)、饗庭 伸氏(首都大学東京都教授)、稲泉 連氏(ノンフィクション作家)、西田 亮介氏(東京工業大学准教授)、村井 良太氏(駒澤大学教授)、安田 洋祐氏(大阪大学大学准教授)が、これまでの研究会を踏まえた成果報告の方法について議論と検討を行いました。

東日本大震災から復興に加えて、頻発する災害への備えや対策、経済の低迷など、様々な問題を抱えつつも、東京オリンピックが開催される2020年がいよいよ間近にせまってきました。研究会ではこれからの日本社会にヒントを示すことができるような成果を、ひろく社会に発表したいと考えています。

夢洲で記念撮影

昨年の研究合宿

2020年代の日本と世界─「ポスト東京オリンピック」と「戦後」の転換を目指して


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投稿者(典)

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