- 地域文化ナビ
2020年08月05日
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コロナ禍に負けない地域文化活動!~地域文化賞受賞者からのメッセージ②~
サントリー文化財団では、サントリー地域文化賞受賞者の皆様に、コロナ禍の活動への影響や続けるための知恵について伺い、全国の担い手の方々にメッセージをお寄せいただきました。
第一弾に引き続き、第二弾として13団体のメッセージをご紹介いたします。(順不同)
第一弾のメッセージはこちら
1993年受賞 北海道函館市「市民創作『函館野外劇』の会」
イベントの開催を取りやめた団体には、活動を維持するための人財の確保や資金の調達等に御苦労されていることと存じます。選考委員の先生からのメッセージにもありますが夜明けを信じ辛抱に密かな喜びを見い出して頑張りましょう。(土谷 雅宏様)
2014年受賞 富山県立山町「布橋灌頂会実行委員会」
自分こそ新型コロナには負けないと思っている人こそ、気をつけなければならない。(佐伯 元信様)
2012年受賞 山口県山口市「山口鷺流狂言保存会」
文化こそが国の芯、心が弱っているときに必要とされるのが文化です。
今はまだ我慢ですが、必ず地域の文化が求められるときがきます。そのときまでしっかり準備しておきましょう。
今はまず生活のために頭や時間を使いましょう。(米本 太郎様)
1991年受賞 埼玉県川越市「川越いも友の会」
いろいろと文化活動(セミナー、講演会、まつり等)については、とてもきびしいものはあるが、出来るところから進めていこうではありませんか!!(山田 英次様)
1983年受賞 岩手県遠野市「遠野市民の舞台」
文化の創造は、人と人を結びつけ、歴史と伝統を継承するなど大きな力があります。お互いに、新型コロナウイルスにより活動が制限されていると思いますが、置かれた立場を理解しながら、工夫して頑張っていきましょう。(菅原 伴耕様)
2019年受賞 大分県竹田市「瀧廉太郎記念音楽祭」
サントリー地域文化賞を受賞した翌年にまさか新型コロナウイルスで「大会中止」に追い込まれるとは夢にも思いませんでした。受賞された他の団体の皆様と同様、活動の再出発に向けて精進していきたいと思います。(江渡 孝行様)
1994年個人受賞 宮城県石巻市「村上定一郎氏」
(※現在、慶長遣欧使節団の木造洋式帆船の復元活動は地域で継続)
今から400年も前に遥かヨーロッパまで向かい、大国相手に堂々と交渉をした慶長使節。当時は叶わなかった東北と海外との交流が、長い時を経た今実現しています。
困難に見舞われても、懸命に立ち向かう姿勢があればやがて未来につながり希望が生まれる、歴史がそう教えてくれた気がします。遠い異国で称賛された使節たちのような落ち着きと穏やかさをもち、粘り強くこの困難と戦っていきましょう。(宮城県慶長使節船ミュージアム学芸員・中澤 希望様)
1998年受賞 北海道札幌市「YOSAKOIソーラン祭り」
この様な状況の中で、感染の収束と経済が強くクローズアップされていますが、この困難を乗り越えるための糧となって、人々を支えている地域文化も少なくないと思います。地域文化とともに困難を乗り越えた先に、改めて文化の豊かな暮らしが待っていると思います。(伊藤 耕作様)
2010年受賞 北海道釧路市「北海道くしろ蝦夷太鼓保存会」
地域文化、地域芸能の持つエネルギーを信じ まずは我がふるさとから
そして機会をとらえ、蓄積した思いを全ての人達に届けよう!(山口 良雄様)
1991年受賞 島根県雲南市「鉄の歴史村づくり」
withコロナを想定し、みんなで新しいかたちの文化継承を考えていきたいです。(小原 清様)
1995年受賞 福島県会津若松市「童劇プーポ」
全国のプロ劇団の皆さんのダメージを考えると言葉を失ないます。鑑賞運動も共に、コロナウイルスに負けないように希望を持ち続けましょう。(神田 勤様)
2013年受賞 沖縄県竹富町「うふだき会と小浜島ばあちゃん合唱団」
元通りの世の中には戻れないかも知れませんが
笑顔は不遍かと思います。今は只笑っていましょう。そのうち笑える時が来る。(土田 喜久男様)
2017年受賞 熊本県熊本市「橙書店」
禍が社会に蔓延するときほど、文化というものを人は欲するのだと改めて思いました。
しかし、それを支えている人たちの中には、活動を制限されたり、存続の危機に追い込まれたりしている人たちがいます。
「文化」はなくとも生きていけるかもしれませんが、なければ上手く呼吸ができなくなり、心が干からびていくような気がします。
それを支えているみなさま、どうぞなるべく「日常」をお過ごしくださいますように。
そして、ふたたび開かれるときが来ることを願っています。(田尻 久子様)